どーもパブロ(@culionlifehack1)です。
あなたは『ストローク理論』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは心理学の一種として実際にカウンセリングの場面で多用されるコミュニケーション術です。
『心の栄養』とも呼ばれるストロークは、ビジネス、育児や教育など様々な場面に応用し、人の成長を促すことが証明されています。
私の経験上、優れたリーダー、マネージャーは人に慕われる存在であり、彼らに共通したコミュニケーションスキルが『ストローク理論』です。
残念なことに世の中には『パワハラ』や『強制力』でしか人を動かすことのできない上司も沢山います。
あなたが『上司』『部下』のどちらの立場であっても、本当に成長につながる『コミュニケーション』がどういうものなのかを知ることは重要でしょう。
ここでは『ストローク理論』を日常のコミュニケーションに役立つられることを目指して解説をしたいと思います。
『ストローク理論(交流分析)』とは何か?
エリック・バーンは『人の存在や価値を認める刺激(言動や働きかけ)』のことを『ストローク』命名し、定義しました。
例えば子供の頃に以下のような経験がありませんか?
『あなたの良いところは○○だ』『さすがだね』と褒められた経験。
これらは全て『ストローク』なのです。
今ではストロークは「心の栄養」とも呼ばれ、人が生存するためには不可欠だと認識されるようになりました。
またルネ・スピッツの研究では、人間的な『触れ合い』や『言葉』が、子どもの健康や成長にかかせないものとされました。
幼少期に『肯定的なストローク』を沢山経験した子供と、そうではない子供を比較すると心の成長はもちろんですが、体重や身長など身体的な成長にも変化があることが確認されています。
たまに植物にポジティブな言葉や音楽を聞かせて育てると綺麗な花が咲く、なんて話を耳にします。
実は人間の成長においても、まさしく触れ合いや言葉が非常に需要であることが確認されています。
ストロークの種類
ストロークは以下の種類に分類することができます
- 言語・非言語
- 肯定・否定
- 無条件・条件付き
肯定的なストロークは『心を満たし成長を促します』
一方で否定的なストロークは『心を消耗してしまいます』
実際にどの様な言動がどの種類のストロークに該当するのか、以下の図にまとめましたので、確認してみましょう。
ストロークを活用するための工夫
あなたの意識次第ですぐに実践できるのは『肯定的な言語ストローク』でしょう。
相手の良いところがあれば、素直に褒めてあげるだけで良いのです。
非言語が得意な方は、笑顔で『おはよう』と声をかけるだけでも、重要なストロークになり得ます。
しかし生活の中で、相手を肯定ばかりしているわけにも行きません。
仮に、相手に対して注意をしないといけないときは否定的なストロークを使わざるをえない状況ではどの様にすれば良いでしょうか。
『○○さん、ならできると信じているよ』
『期待している○○さんにしか、こんなことは言わない』
最後の一言で受け手の印象がガラッと変わる気がしますよね。
ネガティブな発言の時でさえ、タッチポイントを変えれば相手の成長に繋がる一言にすることができます。
習慣になれば意外と簡単です。
ぜひ、日頃から、『奈良の鹿』を意識して見てください。
アンガーマネージメントを学ぶ
また『否定的なストローク』をうっかり出してしまうのが『怒り』です。
感情的になってしまうと、自分では言いたくなくてもついつい厳しい言葉を相手にぶつけてしまいます。
その時の対応方法として『アンガーマネジメント』を学んでみるのも良いでしょう。
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アンガーマネジメントは、怒りの感情をコントロールする方法として、政治家や有名人など、表舞台に立ち、ストレスを負うことが多い人たちに良く学ばれているスキルです。
まとめ
ここでは普段のあなたの言動『ストローク』が持つ力と、その活用方法について考えてきました。
ビジネスに限らず、日常での『肯定的なストローク』を心がけることは、きっとあなたと、周囲の人の人生を豊かにすることに繋がるではないでしょうか。