どーもパブロ(@culionlifehack1)です。
あなたは『レジリエンス』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
NHKの『クローズアップ現代』や世界の経済界のトップが集う『ダボス会議』で取り上げられ、多くの企業研修などにも組み込まれているのが『レジリエンス』です。
簡単に言えば、『逆境を跳ね返す力』ですが、なぜ今、世界のリーダーや経営者がこぞってこの能力に注目しているのでしょうか?
ここではレジリエンスとは何なのか?
どうすればレジリエンスを鍛えることができるのか?について紹介したいと思います。
目次
レジリエンス(逆境力)とは何か
心理学で心理的な『回復力』、『耐久力』を示す言葉です。
ここでは一言でイメージしやすい『逆境力』という表現をしたいと思います。
つまりレジリエンスとは、日常において困難な状況や壁にぶち当たった時にそれに、乗り越える力そのものです。
なぜレジリエンスが必要なのか
人生において、逆境と呼ばれる状況に身を置くことは誰もが昔から経験することでしょう。
しかし改めて今レジリエンスが注目されるには、理由があります。
それは現代の社会環境の変化がITや社会構造の変容に伴って、過去よりも加速度的に早まっているからです。
私たちの能力自体は今も昔も変わらないにも関わらずです。
つまり、現代を生きる私たちは、同じ能力でありながら、過去よりも沢山の選択肢に対してさらに早い速度で問題解決をしていかなければならないのです。
選択肢が広がれば正解の数が増えることもありますが、それだけ失敗も増えることが容易に想像できます。
その中で失敗のたびに、挫折をしているようでは身が持ちません。
だからこそ世界のリーダーたちはレジリエンスの必要性を説き、逆境の度により強くなる組織を作りたいと考えているのです。
レジリエンスの鍛え方
レジリエンスの具体的な鍛え方については、私の知る限り、普遍的な答えはありません。
どのような書籍を当たっても説明する人よって答えが違うはずです。
様々なアプローチがあると思いますが、その中でも私が経験した有益な方法を共有したいと思います。
自己効力感を高める
簡単に言えば『自分ならできる』と思えるようになることです。
そう言われて、出来るのであれば誰も悩まずに済むので、実際には非常に難しい事です。
そんな中で、自己効力感を高める方法として客観的に効果が確認されているのは以下の3つの方法です。
これで明日から変われるなんて、無責任なことは言えませんが、壁にぶち当たった時、またその壁を乗り越えた時に、その要因を以下のポイントから分析して見ましょう。
①過去の成功体験
何よりも大切なのが過去の成功体験です。
今の自分を支えるのは過去の自分の行動だけです。
人生を振り返れば、あなたはすでにいくつかの困難を乗り越えてきたはずです。
その時の自分の出来事や心境を以下の様に整理してみることで、『あんなに辛いことを乗り越えてきたんだ!』という自信に繋がります。
もしくは、何かを成し遂げた時に、ぜひ成功した要因を分析してみてください。
感情や動機を言語化することはあなた自身を深く理解するためにも重要です。
この時のポイントは以下の3つです。
- 出来事を洗い出す
- その時の感情を思い出す
- 乗り越えたキッカケを分析する
この3つを整理することで、『あれ、今が最悪だと思ってたけど、この時も大変だったな』『けど自分の努力で乗り越えることができたな』など、何かしらの気づきがあるはずです。
②フォロアー(味方)を見つけること
これも非常に単純な方法ですが、自分の味方を見つけることです。
必ずあたなの、努力や苦しみを認めてくれる人がいるはずです。
『励ます』という有り触れた言葉ですが、そこには、あなたが壁を乗り越える十分なパワーがあります。
仮にフォロアーが見当たらなければ、先ほどやった、過去の成功の分析をグループでやってみる。
もしくはその時の話を第三者に勇気を持って話してみてください。
『そんな頑張った経験があるんだね』など他人からの反響によって、頑張る勇気が湧いてくるかもしれません。
落ち込んだ時、ダメな時には、他人の言葉が素直に入ってこない時もありますが、そういう風に思ってくれている人がいると言う事実を受けいれることが大切です。
③他者の成功から学ぶ
別の記事で書いた学習性無力感の項目でも紹介しましたが、人は他人からも学習することが出来る生き物です。
同じ悩みを持っているのはあなただけではありません。
先人がどの様に、課題を乗り越えたのか?そこにはどんなモチベーションがあったのかを見聞きすることも、自己効力感を高める有効な方法です。
周りの仲間に相談すること、自己啓発の書籍を読んでみることに抵抗を覚える人も居ますが、何をやっても駄目だという気持ちになった時は、とにかくインプットから始めてみましょう!
自分から何かを得ようと手を伸ばした経験は絶対に無駄にはなりません。
まとめ
私自身も落ち込みやすく、決してレジリエンスの高い人間ではありません。
しかし、上記の様なことを意識することで、追い込まれてテンパりそうな自分を落ち着かせることができているのも事実です。
私の経験上、自分に自信を持つためには、日々自分の恥じない行動を繰り返すことです。
どんなに良い結果が出ても、自分の心はサボったことを知っています。
反対に、結果が悪くても、『誰がやってもこれ以上はできなかった』というくらいやりきった時には、自分に胸を張ることができます。
『今の自分を支えてくれるのは、過去の頑張った自分だけ』です。
レジリエンスを鍛えて、自分の人生を自分で切り拓いて行きましょう!!
『CONTROL YOUR OWN DESTINY, OR SOMEONE ELSE WILL』(by Jack Welch)
『自分の人生(目標)は自分で成し遂げろ!さもないと他の誰かがやってしまう。<超絶意訳>』
私も努力の蓄積が苦しいときどれほど心強いバックボーンになるか、日々痛感しながら過ごしています。
勢いでガーっと仕事ができているときには気づきませんが、逆境や不運とばったり出くわしたとき、最後に自分を支えるのはどこまで自信を持てるかですもんね。
不思議なもので、自分で自分を信用できるかどうかという視点になると人は極端に理詰めで考えてしまう気がします。下手したら他人を信じられるか否かの方がずっと直感的だったり。
そういうとき、きっと心はもう負けかけているのでしょう。
スポーツと同じですね。劣勢のときに、まだ勝てる要素は、とか、逆転できるかどうか、とか考えてしまって、信じることに根拠を求めないと心を支えられない。
自分を信じて全力を尽くせるかどうか、これが逆境を跳ね返す一番の原動力のはずなのに。
きっと、これだけやったんだ、という努力の蓄積こそが最高のレリジエンスなのでしょうね。
嬉しいコメントありがとうございあます!
このような反響をいただけることが、一番嬉しいです。
誰しもが遭遇するであろう『逆境』の局面ですが、少しでも論理的に、頭の整理ができれば少しだけ気持ちが軽くなるかもしれません。
『ピンチはチャンス』とはよく言ったもので、その壁を跳ね返すことで、次の成長に繋げることが重要ですね。