どーもパブロ(@culionlifehack1)です。
- ベンチャーに転職する勇気が出ない
- 実際に転職した人の体験談が知りたい
- 大手に勤めているけど、何か物足りない
大手企業からベンチャー企業への転職と聞くとあなたはどんな印象を受けるでしょうか?
最近では、大手企業での名声や待遇を捨てて、ベンチャーやスタートアップ企業に転職する20代30代のサラリーマンが増えています。
むしろより給与等の待遇が上がることも稀ではない、ベンチャー、スタートアップという選択肢。
ここでは、実際に某大手企業から設立間もないベンチャーへ飛び込んだ方の心境や考え方について話を伺いました。
今お勤めの会社で何か、モヤモヤを感じる人。
リアルな声を聞いてみたい人の参考になれば幸いです。
目次
体験を語る人
【家族構成】
妻 29才(育休中)
子供1才
【前職】
大手製薬企業に勤務
年収900万円
【転職後】
ヘルステック系スタートアップ
年収750万
Y・Tさん改めてよろしくお願いします!
なぜ転職を考えたのか?
まず、転職前の私の状況を説明すると新卒で入社した大手製薬企業に10年間勤務していました。
社内の評価も上々で、周囲の人間関係も良好。その上30歳としては世間一般から見ても非常に恵まれた条件で生活に大きな不自由を感じることなくサラリーマン生活を送っていました。
しかし日々、業務をこなす中で、ひとつの疑問が湧いてきました。
「自分はこのままでいいのだろうか?」
「上司はいい人だが、ビジネスマンとしての憧れがない」
「充実感や楽しさを感じず、淡々と仕事をこなす」
10年間同じ職務を続ける中で、違和感を感じました。
これは決して急に湧いてきた感情ではなく、ずっと自分の心の中にあった小さな違和感が抑えられなくなった瞬間でした。
30歳にもなると、周りを見渡せば起業した友人、スタートアップ企業で会社役員になった友人など、明らかに自分よりも優秀な仲間が増えてきました。
(何をもって優秀とするかは人それぞれですが。)
しかも驚いたことにその全員がとても楽しそうなんです。
「忙しいけど、毎日充実してるよ!」って。
大企業主義者であった自分にとってこれはすごく大きなカルチャーショックでした。
当時の自分は大手でいい給料もらって、誰もが知っている企業ブランドを語れることが1番の幸せだと信じてからです。
その神話が自分の中で崩れた後の行動は早かったですね。
すぐに自分のやりたいこと、不安に感じることなど、自分の中のモヤモヤを整理して気付けば、ベンチャーに転職していました。
もちろん環境は大きく変わりましたが、転職したことに対する後悔は今も全くありません。
人によってはキャリアの後退だと考えるかもしれませんが、私自身は確実に前進だったと感じています。
転職の理由はどうであれ、企業の規模が転職のハードルになっている方がいれば、自分の経験が参考になればと思います。
転職において一番悩んだことは?
「家族を養えるか?」ですね。
前職の会社に勤めている時に結婚をし、現在は子供が1人います。
転職のタイミングが最悪で子供が生まれた直後という間の悪さでした。
転職についてはすべて妻と相談をして了承を受けていましたが、共働きとはいえ出産直後で育休中の妻には本当に心配をかけたなと思います。
周りにも相当心配されました。
まぁ今となっては、全く心配することはなかったなと思っていますが。笑
私も家族構成が似ているのでとても共感できます!
では迷いながらもベンチャーに転職を決めた理由を教えてください
理由は大きく2つです。
1つはベンチャー企業への誤解
2つめは大手企業求めるギャップ
この2つを自分の中で精査することで、自分自分の決心がつきました。
またその考えを反対する周囲からに伝えたことで納得も得られました。
きっとこれを読む多くの人も同じような、考えではないでしょうか?
実際にそれぞれ側面について10個のポイントをお話ししていきます。
ベンチャー界隈の環境変化
大手企業でしか働いたことのない方にとってベンチャーの空気感は分かりにくいでしょう。
最近はベンチャーやスタートアップの環境も大きく変わっているのでまずは現状を押さえましょう。
理由1:ベンチャーの平均年収
転職で真っ先に気になるのが年収です。
特に大手企業からの転職では、年収を下げて入社するということもあるでしょう。
しかし実際には、ベンチャー企業への転職者の年収は上場企業の平均年収よりも100万円以上多いという結果が出ています。
スタートアップ企業への転職相場が上昇している。外資を除く創業10年未満の企業に転職した人の平均年収は2019年1~2月に720万円超と、上場企業の平均より100万円多い。過去7年の上昇率も年平均で約5%と、上場企業(約1%)を大幅に上回った。新興企業が競争力強化へ専門人材を好条件で獲得。大手企業からの人材移動が増えれば、新しい産業の成長を後押しする。 日本経済新聞より引用
私は900万から750万円まで年収が下がりましたが、32歳で750万円はむしろ高給取りだと思います。
確かに。単純に前職が恵まれすぎですね。笑
それに前職でも年収が800万円を超えた辺りから、あんまり「給料が増えた」という実感は無かったんですよね。
累進課税なので750万と900万だと額面の印象ほど大きく手取りは変わらないんですよ。
転職後も何か大きく日常生活で我慢するような劇的な変化はありませんよ。
ベンチャーの年収が増えている理由
2017年のベンチャー企業全体の資金調達額は2700億円を超え、2012年の4倍以上の水準を維持しています。
これは従来のベンチャー投資ファンドやVC(ベンチャーキャピタル)だけでなく、大企業がベンチャー企業に出資するというケースが近年増えているからです。
その背景には、特にITやデジタルの分野で破壊的なテクノロジーが芽を出し、産業全体が大きな転換期を迎えています。
既に出来上がったビジネスモデルを持つ大企業にとっては、自社で取り組むよりも既にある会社に出資をする方が遥かにメリットが出てきました。
逆に言えば、そうしなければ過去のビジネスモデルが通用しなくなる可能性さえあるのです。
数年前とは違いいまやベンチャーの存在は設立当初から上場企業並みの資金体力を有した、有望企業であることが当たり前になってきました。
理由2:ベンチャーの仕事はハードか?
もちろん仕事をする訳ですから、大手でもスタートアップでも楽な仕事はありません。
どっちも忙しいですよ。
だけど、充実感は前職よりも何倍も大きいです。
もっといえば仕事することが全然苦痛じゃない。
ましてや働き方改革などが推進されるこのご時世、外資系コンサルファームですら残業が厳しくなっています。
これまで大手企業で働いてきた人なら、ただぬくぬく仕事をしてきた訳ではないでしょう。
ハードだと言っても十分に活躍のポテンシャルがあると考えます。
さらに言えば、最近のベンチャー企業では大手の旧態依然とした体制より、テレワークや在宅勤務、フレックスなどより働きやすい職場作りに敏感な会社が多いです。
やっぱり優秀な人に集まってもらうには、知名度が足りないので、その辺は経営陣も大手よりも給料以外でより良い環境で差別化しようと考えています。
ベンチャーだからと言ってワーカホリックな
生活を強要されることはもはや偏見でしかありません。
例えばサイボーズなんかは、「強制的な転勤なし」「育自分休暇」など先進的な制度をどんどん生み出してますよね
理由3:誰と働くか?何をするか?
ベンチャーを選ぶ理由として大きかったのが「誰と働くか」「何をするか」だと思います。
大企業では、組織が大きくなり縦割りの業務で、隣の部署が何をしているのか分からないということが往々にして起こります。
さらに私の前職の会社では、従業員が何万人もおり、入社して以来、社長に会ったことすらありませんでした。
しかしベンチャーに移れば、社長や経営層が常に身近にいて、提案したり意見を求めることができます。
特にベンチャー企業では「誰と働くか」を重視する人が多く、CEOやCOOなど社長や幹部の人柄や能力に惹かれる人も多いです。
大企業の環境よりも能力がある人がすぐ側にいることは自分の人生にとって間違いなく大きな成長につながります。
その分、相性は重要になりますがこれは本当にベンチャーならではの良さだと思いますね。
大手企業に感じた矛盾
理由4:何をもって安定と呼ぶのか?
過去の私を含めて、大企業に安定を求める人はとても多いです。
しかし何をもって安定と呼べば良いのでしょうか。
私はいまやどこにも安定はないと考えています。
例えば私が就活生であった当時、人気のあったメガバンクや金融系の職種は今や先の見えない業界として真っ先に挙げられるようになりました。
私が勤めていた製薬企業だってこの10年で環境は激変しています。
40代50代になって早期退職を求められ路頭に迷う先輩社員も数多く見てきました。
次に平成の元年と30年の世界の時価総額ランキングをみてみましょう。
世界の上位の企業ですらこれほど入れ替わってしまします。
そういう意味で、10年20年先を見た場合、大手とベンチャーの間の安定度なんて誰にも予想できないはずなんです。
理由5:福利厚生の違い
ベンチャーの場合、福利厚生は大企業に劣る部分が多いのが事実です。
年金や家賃補助などかなりデカイです。
一方でベンチャーにはその分、上場時のストックオプションが全従業員に与えられたりと、形を変えて福利厚生が存在しています。
むしろあなたの裁量でビジネスが成功すれば、福利厚生以上の見返りが期待できることもあるでしょう。
こういう自分の人生を自分で切り開くようなエキサイティングな感覚は何にも代え難いです。
さらに大手の退職金などは、終身雇用を前提に設計されています。
社会人の転職率が2割に近付く中、これを目当てに40年近く「何か物足りない」と感じながら働くことが幸せだとは決して思えなくなりました。
理由6:大手ならスキル、市場価値はつくのか?
優秀な人が多い×大きな仕事=成長できる
これも私の大きな勘違いでした。
むしろ逆です。
大手では仕事の役割や裁量が、縦割りになっており、大きなビジネスの中のほんの一部しか経験することができませんでした。
営業
人事
ファイナンス
マーケティグ
新規事業の立ち上げ
自分で手を伸ばせば、ビジネスに必要なほとんどの要素に関わることが出来ています。
素晴らしいところは、それが強制ではなく自分がやりたいからやっていることでしょう。
私が働く上で求めていた事はまさにこれで、大手でもこのような働き方ができるのであれば私はベンチャーには転職をしていなかったかもしれません。
1つ自信をもって言える事は、大手に勤めていた最後の数年間よりも、ベンチャーに移ってからの1年間の方が何倍も成長していることです。
理由7:企業ブランドは自己満足でしかない
最後まで悩んだのがこの問題です。
やっぱり、知名度ってすごい大事なんですよね。
誰に言っても「良いところに勤めているね」とか「優秀なんだね」とか言ってもらえる環境って無意識だけどすごくプレミア感があったんですよ。
親とかも安心してくれるし、そういう周囲の期待を裏切りたくないという気持ちが出てきちゃって。
一方ベンチャーに転職すると「何してる会社ですか?」とか絶対聞かれるし、ローンも組みにくいし、挙げ句の果てには賃貸を借りる時に「この後、大手企業の方が内見するので、その人が入居しなかったら大丈夫です。」とか言われました。
まぁ世間の信頼度の問題ですよね。
けど、これってもうプライドの問題でしかないんです。
たとえば超高給取りでも、一般的には知名度の低い会社なんてたくさんありますよね。
多分うちの両親とか全部知らないんじゃないかな?
- プルデンシャル生命
- 日本M&Aセンター
- ファナック
- デロイトトーマツ
- SAP
知らないだけでいい会社なんか無数に存在します。
逆に本当に実力があれば良いけど、会社名にこだわっている人ほど、能力が低かったりする。
これって、ドラえもんでいえば強いジャイアンの傘の下で偉そうにしているスネ夫状態。
そんなふうに考えると、ますます大手にこだわる理由がなくなってきたんですよ。
ジャイアンの後ろに隠れるスネ夫。なんだかグサッときますね
行動(転職)しないことのリスク
私は先にあげた真実に気づいた時に、思ったんです。
「転することがリスクではなく、迷った時に行動を起こさないことこそがリスクなんだと」
なるほど。確かに「大企業=安心」と思っている人ほど何かあった時に「時すでに遅し」状態になりそうですね
理由8:成長が止まっていることに気づかない
これは転職活動を始めてから気づいたんですが、正直、大手企業で10年働いていたので、自分は他の人よりも能力が高いと思い込んでいました。
実際に小さな規模の会社の面接では「いい会社にお勤めですね。そんな所からウチの面接に来てくれるなんて」と必ず言われました。
しかしその後、「仕事ではどんなことをされてきましたか?」という質問に対して圧倒的に答えられないんです。
大手でルールや制度化された環境で働く中で、自分にしかない工夫や思考力を発揮することがすごく難しいことにそこではじめて気づきました。
結局、自分は会社に守られながら与えられたタスクをこなして来たんだなという現実を突きつけられましたね。
しかも転職活動の中で、ベンチャー企業を調べていくと、とんでもなく高学歴、高経歴の人が多かった。
特にエンジニアとか事業企画とかになると旧帝大の院卒とかマッキンゼー出身とか普通にゴロゴロいます。
営業なども現場たたき上げのキャリア組ばっかりで、ベンチャーを心のどこかで舐めてたのは自分の方だったと後悔しましたね。
理由9:10年後の自分のキャリアを想像した
そんな転職活動の中で自分の人生を見つめなおすことができました。
私がやったことは前職と転職先における自分の10年後のキャリアを想像してみました。
もちろん両方、想像の域を出ることはありませんが、仮に上記のスキルを身につけた場合、会社の名前を伏せた時にあなたが面接官ならどちらの人材を採用したいでしょうか?
理由10:今のメリット、デメリットで考えない
確かに30歳時点の年収や福利厚生、ネームバリューだけを見れば確実に「大手企業」に残った方がよかったです。
しかし、この先に社会人人生はまだ30年以上残っていますからね。
私は、こんなモヤモヤを感じたまま前職を続ける可能性があったなんて、今となっては想像もつきません。
そんな人生絶対に幸せじゃないですよね。
私の妻や家族も今回の転職を認めてくれたの、そんな「本当の私の人生の幸せ」を想ってくれたからだと思います。
むしろ今の職場はまだ組織も小さく、若くして幹部や経営層に入ることも可能です。
そうなれば今度こそ、給与面を含めて前職を大きく上回るビジネスマンになれる可能性だってあります。
会社の看板ではなく、「自分は何者か?」「あなたは何をしてきたのか?」という自分の力でさらにステージにいけるのではないかと思います。
これこそ本当のベンチャーマインドなのかもしれません。なんだかキラキラしていて楽しそうですね!
スタートアップベンチャーへの転職まとめ
これを読まれた方の中には、私と同様に現在、大手企業に勤めているがいるのではないでしょうか。
間違って欲しくないのは、大手企業を全て否定しているわけではないと言うことです。
今の会社でやりがいや楽しさを感じているのであれば、転職をする必要はありません。
ただもし過去の私と同じように何か今の働き方に違和感を感じているのであれば、今すぐに行動を起こすことをお勧めします。
なぜならすでに就職をしているあなたは転職をしないという選択ができるからです。
もし気になる企業があればエントリーをしながら本当に自分が納得できる企業か見極めることができるのです。
転職活動はすべて無料で行えますし、受かったからといって必ず転職をしなければならない訳ではありません。
転職をすると決めてから活動するのではなく、とにかく同時並行で今より良いキャリアプランを描いていくことが、あなたの長い社会人人生にとって最善の道を切り拓く手段となるのではないでしょうか。
今回お話を伺ったY・Tさんは結果的に転職を選びましたが、転職活動自体も、他の企業を勉強する良い機会になったし、自分のビジネススキルの棚卸(整理)をしたことは前職に残ったとしても確実にプラスになったはずだと語っていました。
Y・Tさんが使った転職サイト/転職エージェント
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