名探偵コナン 映画「戦慄の楽譜」あらすじ、感想、ネタバレ

どーもパブロ(@culionlifehack1)です。


2008年公開の劇場版名探偵コナン12作目『戦慄の楽譜』についてのあらすじと感想、最後にネタバレ(犯人)ありです。



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戦慄の楽譜のあらすじ

一流の音楽家の卵が集まる音楽アカデミー。
事件はこの堂本アカデミーの出身者を狙った連続殺人事件から始まる。

それぞれの事件現場にはフルートの部品が犯人からのメッセージとして残されていた。

毛利蘭たちは、運良くアカデミーの創設者である堂本氏が設立したコンサートホールのこけら落としを鑑賞できる事に。

ホールで出会ったソプラノ歌手である秋葉怜子はその中でもエリート歌手。

そんな中、反抗の手は秋葉礼子にも及ぶ。

事件被害者の共通点は秋葉さんの婚約者の死に関係している人物であること。

公演を直前に控える中、堂本音楽ホールの荘厳なパイプオルガンに隠された謎に気付いた秋葉とコナンは犯人の手によって気を失い、ボートで遠方に運ばれてしまう。

一方、幕が上がったコンサート会場では、多くの観客を取り込んだまま演奏の進行とともに時限爆弾が次々と起動。

果たしてコナンは事件を無事に解決して、コンサートを無事に終えることができるのか。

戦慄の楽譜のみどころ

ストーリーの掴みが面白い

オープニングタイトルが流れる前の冒頭数分の導入部分について。

静かな演奏風景の中で、突如の爆発。
コナン映画において爆発はお決まりなのですが、今回は魅せ方がうまい。

あれまー。
と思ってたら定番のOPタイトルががっつり流れて今後の展開を期待させつつ一気に引き込まれました。

かと思いきやそこから、ほのぼのシーン。
今回のテーマとなるパイプオルガンやオペラの演奏シーンが多めでちょっとテンション失速。

確かに今回は音楽をテーマにしており、収録や作成にもかなりの力が入っている。

恐らく本物のパイプオルガンや歌手の歌声を生録音しており、耳で魅せる映画を目指していることは言うまでもないが正直、アニメ映画にそこは求めてない。

コレジャナイ感を感じたまま、ストーリーが進んでいきます。

コナンが絶対音感!?

これが今回の最大の謎です。笑
音痴設定は原作から引き継がれているものの、何故か絶対音感であることが発覚するコナン。

コナンがボートで島流しにあって、電話を掛けようとし始めたら、絶対に飲み物を口にしないでください。

劇中の歌手と『あっ。あっ。あーー♬』とかハモり出す伝説の爆笑シーンがあるので、飲み物は口に含まないように。

ちなみに本当にこんなことできるの?ってことで探偵ナイトスクープという番組で検証ネタやってました。

そっちも面白かった。

クライマックスがみどころ

ひと笑い取った後はシリアスなラストシーンへ。

真犯人が見つかり追い詰めるコナンのシーンがとても好き。

この辺のコナン映画から、単に犯人が捕まるだけじゃなくて、そこからさらに一展開、捻りの効いた演出があるのがいいですね。

私は今回の人間臭い犯行動機がストーリーとしてはとてもいいなと。

逮捕後に突きつけられる真実

個人的にこのオチ大好きです。
どんでん返しではないですが、しっかりお洒落な展開が用意されてます。

感情任せに罪を犯した犯人に対して、改心の余韻というか、人の優しさを残してくれるあたり、アニメ映画としてホッとします。

戦慄のフルスコア感想まとめ

他のレビューだとすごく評価低いけど、個人的には意外に嫌いじゃないです。

テーマとして最近のアクション激しめの展開やキャラ立ち先行の展開に期待する層には、地味に映るのは確かかもしれません。

しかしラストシーンを含めた、ミステリーとしてのまとめ方については大人ならではの楽しみ方ができる作品ではないでしょうか。

主題歌

「翼を広げて」はDEENの2ndシングルとして、坂井泉水が歌詞提供したヒットソング。
坂井泉水自身の歌う「翼を広げて」は今回のコナン映画への主題歌が決定し、初めてCD音源となりました。

コナンファンはもちろんですが、ZARDファンにとってもコナンが実現した待ちに待った一曲となりました。



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犯人はこいつだ!(ネタバレ)

犯人は調律師の譜和でした。

自分の息子が死んでしまった苦しみからの犯行。

また婚約者の秋葉には爆破予定のコンサートホールから遠ざけるため危害を加えていました。

また犯行動機のもう1つの理由である調律師として忠誠を誓った堂本からの裏切り行為。

しかしここには隠された真実がありました。

加齢とともに調律師としての正確無比な耳を知らず知らずに失っていた譜和。

彼の調律師としてのプライドを守りたかった堂本はその事を告げずに、彼を調律師から外すことを選んだのでした。

あっては行けない犯行。
しかし、その裏には息子への愛と、調律師としての自負が深く絡み合っていたのでした。