どーもパプロ(@culionlifehack1)です。
プログラミング必修化によって、小学生をはじめとする低年齢層にとってもプログラミングが今後、身近なものになります。
具体的にどの様に、プログラミングを授業に組み込むかは別として、現在、小学生が扱える言語としてScratch(スクラッチ)が注目されています。
NHKでも厚切りジェイソンが、プログラミングの番組をやってますが、これもスクラッチを題材としたものですね。
この様な背景から、勉強熱心な先生たちは、すでに子供達のためにScratchの学習を始める方が増えている様です。
なぜ、小学生のプログラミングにここまでスクラッチが取り上げられるのでしょうか?
目次
Scratchってどんなプログラミング言語?
スクラッチはMITビジュアルラボ(マサッチューセッツ工科大学)の研究室が開発した、子供用のプログラミング言語です。
かの有名なMITです。
つまり現役の秀才たちが、子供でもわかるプログラミング言語を開発してくれた訳です。
とっかかりのないプログラミングをこれから始めるにあたって、なんか、有名な所が作ってくれてるだけでちょっと安心するのは私だけでしょうか?笑
なぜスクラッチがプログラミング必修化でおすすめなのか?
日本語に対応している
まずはここでしょう。
スクラッチは世界中で利用されており、各国の言語に対応しています。もちろん日本語にも対応していますので、通常のプログラミングと異なり、日本語で学習を進めることが出来ます。
目で見て理解できる初心者向けの言語である
そして、最大の工夫がビジュアルプログラミングであることです。
ビジュアルプログラミングとは、平たくいうと出来る限り視覚的にプログラミング出来る様に設計されていることです。
通常プログラミングは黒い画面にひたすら文字を打っていく作業を想像しますよね。
(実際そうです。。。)
しかし、スクラッチでは各コマンドがテトリスのブロックのようになっていて、これを組み合わせることで一連の動作を指示します。
さらにプログラミングした動作はストライプというかわいいキャラクターが実際に動くことで動作の確認ができます。
ゲームのRPGツクールってやったことありますかね?
あんな感じで、元から雛形があって、その組み合わせでオリジナルのゲームが作れますよって感覚に近いと思います。
作った作品を公開できる
これも素晴らしい!
結局、どのプログラミング言語そうですが、目的がないと続かない。
大人でもそうなんだから、子供がプログラミングやりますよっていってどハマりすることはありえない。
けどスクラッチには自分の作った作品を公開したり、他人が遊べるところまで準備してくれてます。
これが子供達にとって最高の目標になるでしょう。
実際に公開されているゲームはこんな感じ!!
画像や音声もその場で作れる
これも他のプログラミングをやってると障壁になるのですが、作ったサービスにオリジナルの画像や音楽を使おうとすると、別のソフトとか使って別途、編集加工など準備をしないといけないです。
その為にまた、著作権とか気にしながら新しく勉強しないといけない。
スクラッチの場合は、同じサービスの中に、画像や音楽を作成、編集できる機能が付いていますので、これを利用して、オリジナリティを追求していけるわけです。
ここまで子供達がハマってくれたらあとは放っておいても、自分たちでどんどん勉強してくれそうですよね!
教師が必修化に向けてスクラッチを勉強するメリット
子供達がプログラミングを勉強するにあたってスクラッチを選ぶメリットは伝わったかと思います。では教える教員はスクラッチを学ぶべきでしょうか?
小学生はおそらくスクラッチが主流になる
教える側の立場として一般的に扱われるRubyやPHPなどの本格的なプログラミング言語を学ぶのも悪くわないと思います。スクラッチを卒業すれば行く行くは別の言語に移るでしょうから。
ただ、プログラミング未経験の小学生や中学生に対してこれらのプログラミング言語を教えることは、かなり積極的にプログラミングに関心を持っている生徒を除いてほぼ不可能でしょう。
パソコン部の顧問などなら良いかもしれませんが、環境構築や、言語、概念の壁など明らかにハードルが高すぎます。
こういう理由もあって、授業の一環として小学生がプログラミングを学習する場合はスクラッチが広く普及するでしょう。
指導する側のレベルが高いことは、素晴らしいことですが、小学一年生の国語の授業にわざわざ言語学者の先生が教壇に立つのは、現実的ではないと言えば、想像がつくと思います。
初心者向けでレベルが低い
先ほどの内容に続きますが、教師側の視点で見ても、プログラミング未経験の教師が、一からRubyやPHPを学んで、体系的に生徒に教えられるレベルに達するかが怪しいです。
それほど、プログラミングは複雑です。
一度覚えれば簡単なのですが、そのレベルに達するまでの労力が半端じゃないです。
その点、スクラッチは「関数、オブジェクト、インスタンス、メソッド」など、そういうめんどくさい定義を抜きにして、言葉を知らずとも、概念がしっかりと頭に入る様に作られています。
つまり要点だけ、体感として理解できる様になっているため、これは教師としても学習コストが非常に低いです。
もともと子供用のプログラミング言語ですから、教師が理解できない訳がありません。
他の言語のはインプットとアウトプットの間に大きな差がありますが、スクラッチならインプットした内容はすぐにでも子供に教えられるでしょう。
プログラミングの大切な概念をスクラッチで学べる
プログラミングの学習を小学校から必修化したそもそもの理由は、エンジニアやプログラマーを育てる訳ではなく、プログラミングに含まれる、論理思考、創造性、問題解決思考を学ばせるためです。
スクラッチは前述した様に、余計な部分を取り除いて、プログラミングの本質を学べるように作られています。
先生がスクラッチを学んでいることで、子供たちの課題に一緒に取り組み、その本質を最短距離で伝えられるはずです。
その為には他の言語の様な、具体的なコーディングやルールは必要ないのです。
小学生/教員向けのプログラミング言語スクラッチまとめ
プログラミング自体は今や、ビジネスをする上で切っても切り離せないですし、本格的にプログラミングが出来る先生がいる環境も生徒にとっては望ましいことです。
しかし、プログラミングの必修化自体は裾野を広げる活動であって、プロのエンジニアを育てることが目的ではないですから、まずは生徒もしくは自分の子供の同じ目線で指導できる、スクラッチを勉強してみるのが良いのではないでしょうか。
私がプログラミングを学習したテックアカデミーにも指導する側を対象としたスクラッチの学習コースがスタートしています。
テックアカデミーは完全オンランで現役のプログラマーから指導を受けることができます。
場所や時間に縛られず、自分のペースで学習できることは、スクラッチに限らず働いている人には非常に助かります。
生徒のためにと、熱い思いを持っている先生方は是非、挑戦して見ては如何でしょうか。
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